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単焦点レンズがもっと楽しくなる。知らないと損する、単焦点レンズを使うときに気をつけたいこと【カフェ撮り編 #2】

1. “F1.4”にこだわる理由

さて、前回は単焦点レンズのいいところと画角の違い(50mmと30mm)についてご紹介しましたが、今回はさらにもう一歩踏み込んで「F値」についてお話ししていこうと思います。(前回の記事はこちら→プロっぽい写真が簡単に撮れる。初心者さんにこそ知ってほしい、単焦点レンズの魅力【カフェ撮り編】)

単焦点レンズといえば“ボケ”が特徴ですが、このボケに影響するのがレンズの明るさを表す「F値(絞り値)」なんです。Fの値が小さければ小さいほど明るくなり、ボケは強くなります。ボケが強くなることで立体感がより強調され、ぐっと雰囲気が増します。

通常のボケ感(約F5.6~6)
単焦点レンズ約F1.4のボケ感

カフェやレストランで撮影する時、気になるのは店内の明るさですよね。雰囲気のあるカフェはだいたい薄暗い(笑)でも、そのオシャレな空間まで写真に残したい…!そこで活躍してくれるのが“F1.4”の単焦点レンズ。
カメラの設定を色々変えたり、難しい技術がなくても、F1.4の単焦点レンズならそのまま写せるんです。暗いところで撮影してもブレずに十分キレイに写る明るさなんですね。これがちょっとでも大きいF値になると…同じようには撮れないんです。
そんな訳で、F1.4にこだわる理由は、“キレイなボケ感が簡単につくれて、ラクに暗い店内の雰囲気まで撮影できちゃう”からなんです。(簡単に言うと、どうせ使うならF1.4だよね、ってことです。)


2. 撮り方を変えればもっと楽しめる

目線はどこから?〜奥行きを出しましょう〜

単焦点レンズで撮影する時、気をつけたいのは写真を撮影するカメラの位置。どこから撮影するかによって“ボケ”が変わります。
背景がボケるのはピントを合わせた主役と背景に距離があるから。つまり奥行きがないとキレイなボケをつくることはできません。美味しそうな料理も上から撮影すると、テーブルとの距離がないので背景がボケてくれません。背景との奥行きを出すためには“撮りたいものと同じ目線から撮影すること”がポイントなんです。

上から撮影した場合
同じ目線から撮影した場合

また、その時に背景の色にも注目してみましょう。背景がテーブルだと色がありません。撮りたいものに目線を下げて撮影することで、背景が抜けます。そうすると周りのものがボケて色が残り、光が入ることでより柔らかいボケ感を表現できるんです。


“前ボケ”って知ってる?

背景や周りがボケると立体感が出て雰囲気のある写真に…。でも、それだけが単焦点レンズの“ボケ”じゃないんですね。
自分が撮りたいものにピントを合わせて、その前にあえてボケさせて他のものを入れる(これが前ボケ)。そうすると、ふわっとした柔らかい雰囲気が写真に出てきます。さらに、前に邪魔なものが入ることによって、ピントを合わせた主役がぐっと引き立ちます。このボケてるところはなんだろう?とか、どうなってるのかなぁと想像が膨らんで、写真にストーリーが生まれるんです。
ちょっと面白いボケの遊び方ですね。

前ボケによって写真にストーリー性が生まれる
前ボケで料理がより美味しそうに見える

撮り方:①自分の写したいもの(=写真の主役)にピントを合わせる ②カメラを左右上下に動かして、前にボケさせたいものを入れる(※この時カメラを「前後」に動かさないように注意しましょう!前後に動かすとせっかく合わせたピントがずれてしまいます。) ③ここがいい!という場所を見つけたら…パシャ!撮ってみる


今回のまとめ

  • キレイなボケ感と店内のオシャレな雰囲気をどっちも簡単に撮影できる→F1.4の単焦点レンズ
  • 撮りたいものと同じ目線から撮影することでキレイなボケ感がつくれる
  • テーブルを背景にしない。背景が抜けるように意識する
  • “前ボケ”に挑戦してみるとちょっと違う単焦点レンズの楽しみ方ができる

いかがでしたか?今回は⑴単焦点レンズを選ぶコツの「F値」について、⑵単焦点レンズがもっと楽しくなる方法をご紹介しました。(前回より少し難しい内容だったかもしれないですね…。)まだ何を使ったらいいか分からない〜と悩んでいる方は「F値」に注目してみてください。さらに既に単焦点レンズを使っている方は自分のレンズと比べてみるのも面白いかもしれません。
まだまだ単焦点レンズの魅力はいっぱい。次回もお楽しみに…?

【今回紹介したF1.4の単焦点レンズ】

単焦点初心者さんにおすすめ
50mm(フルサイズ換算)単焦点レンズ

シグマ 50mm F1.4 DG HSM


カフェ撮りにおすすめ 
35mm(フルサイズ換算)単焦点レンズ

シグマ 35mm F1.4 DG HSM Art


撮影・取材協力

PROFILE

落合 桜子
SAKURAKO OCHIAI

サトーカメラ宇都宮本店 副店長
自身のインスタグラムに投稿した作品が評価され雑誌に特集されたのをきっかけに、企業や団体などの写真教室やセミナーなども幅広くこなす“カフェ撮り先生”
写真の99%は単焦点レンズで撮影するという、いわば単焦点レンズのプロでもある

Instagram⇨@sakurasaku_
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